マッドサイエンティスツ
今日は大学院生の研究発表を聞くために学校にわざわざ行った。研究発表を聞いていると、個人個人の研究色が出て非常におもしろい。明らかにやっつけ仕事として発表しているヤツとか本当に自分が興味を持っているから調べましたみたいなヤツとかいろいろいた。研究内容の発表も楽しいのは楽しいんだけど本当に笑えるのが発表に対する質疑応答なのである。
質疑応答で質問をする人はたいてい教授達で、その大学院生が本当に理解しているのかをどのような質問をすることで分かるのかを心得ているのか、やっつけ仕事で研究をしていたと思われる大学院生の受け答えは穴だらけで、素人が見ても困っているのが丸分かりでこれが非常に痛快。だいたい研究をしたいから大学院に行くのであるしやらなければいけないと思って研究をやってるヤツは必要ないと思ってるから、そんなヤツがこんな公の場であわてる姿を曝け出している姿が見れて非常に痛快である。もっと精進しろ!
人間同士の対話においての盛り上がってるときにはその会話にどのような特徴が現れるかという研究の結論として、盛り上がっているときには発話が重なりやすいという結論が出た。そこでコンピュータのインタフェース上でエージェントにこのような特徴を取り入れることによってコンピュータとの対話が楽しくなると発表したことに対しての教授の質問はなかなか愉快だった。もしエージェントに質問をしてそれを言い終わる前にエージェントがハイテンションで応答したらうっとしくないか?少なくとも自分は腹が立つが。といった質問。
>コンピュータアーキテクチャーに用いられるマルチスレッドの定義を・・・
>ノォー!そんなのも分からないのかい?ヘイボーイ!教えてやろうか?しょうがないな。わはは無能めっ!マルチスレッドとは相互関係に依存がないスレッドを同時に命令列に投入するシステムのことだ。分かったか無能。オレを敬え。オレを、敬え。
なかなか。でもやりたいことは分からないでもない。とにかくなかなか愉快な意見を言う教授だと思った。あとおもしろかった質問が、あるペイントソフトを用いて円を書くという操作を行ったあとその操作によって得られる画像が今までの状態遷移の中のものと一致するものを探すのにはすべての画素数をマッチングしなければいけなくて相当なマシンパワーを使う問題についてはどうするのか?といったもので大学院生は返答に困っていた。するとまた別の教授がこう言うのである。はっきり言ったらいいじゃない。円は中心の点の座標と半径さえ分かったらマッチングでき、それほどマシンパワーを使わないものなんだよと。はっきり言ったらいいじゃない、と。これにはなかなか笑わせて頂いたごちそうさま。
はっきり言えばいいじゃない。ダラダラ長くなった特にオチの無いこの日記を読んでくれた方に申し訳ないと。はっきり言えばいいじゃない。
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