Aqueous Transmission
今日は調子の悪くなっていたCDウォークマンの修理を頼みに、それと少し前から端子部分の接触が悪くなって使えなくなっていた超高価なマウスを有料でも良いので修理してもらえるなら修理してもらおうと、大阪ミナミにある電気街に行きました。
まず半年前にCDウォークマンを購入した店に行って、あーだのこーだの調子の悪いところを説明して修理を頼んできました。実は今日持っていたCDウォークマンを買う前にも、この店でウォークマンを買ったことがあってそれも故障したんです。その時は、その場で新品とすぐ交換してもらったんで良い店だなと思ってたんですけど、この店で買ったものがことごとく故障するので、この店に対して思うことは少なからずあったわけです。それで今日修理を頼んだら、メーカーさんに修理を委託するという形になります、一週間ほどで戻ってくると思うのでまた取りに来て下さいと言うのを聞いて、
「あ?なんで粗悪品つかまされたオレがわざわざ取りに来んとあかんねん。そもそもお前んところで買ったもんが潰れんのは初めてちゃうねんぞ。なんやこの店。もしかして粗悪品ばっかり入荷して少しでも利益あげようとしてんちゃうの。最悪やな。」
なんて言葉が口から出そうになるのを堪えて、笑顔でお願いしますと言ってその店を後にしました。それから一緒に来てくれた友達が中古CDが見たいって言うので、中古CDショップを転々としまして何とかというパンクバンドのアルバムを一枚買っていました。
最後にマウスが修理できるかどうかを聞くためにパソコンショップに入りました。聞くところによるとマウスは消耗品なので修理することはできないとのこと。これで僕の超高価なマウスはただのゴミになってしまいました。もう光学マウスのあの赤い光を拝むことはできない。僕は目の前が真っ暗になりました。今、上手いこと言いました。失意の中、その超高価なマウスと同等の機能を持つマウスの価格を確認すると六千円という法外な値段だったのであきらめて店を後にしました。
最寄の電車の駅に向かいながら、ふらっと入ったパソコンパーツショップに入ると、なんと先ほど六千円という法外な値段で売られていたマウスが四千円だったのです。これは千遇一在のチャンス、だと思ったのですけど、ビニール袋に入れられて山積みにされていたマウス群を見て正規の品じゃない事は容易に分かりました。
少しだけ考えてから、買うことを決意。安さに負けました。大阪人は安さに弱い。そもそも一度、故障したウォークマンを買った店で再びウォークマンを買ったかといえば、安さによるものでした。その店はその電気街の中で確実に一番安くで買うことができる店だったからなのです。
今、僕の右手は再び眩く赤い光を放っています。このマウスも安くで買ったからまた半年で壊れるのかしら。
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