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■2002/10/01

Ballad Of A Lost Marble

クリックするだけだったので、それほど行く気が無かったのにも関わらずPapa Roachというバンドのライブにご招待します、の抽選に申し込んでたのが当選しましたというメールを受信。ライブは今日だということで、学校帰りに寄ってまいりました。当然彼らの曲は一曲も聴いたことはございません。

前座はSuck Downという日本のバンドだったわけですが、全くつまらないバンドでございました。個性がないというかなんというか。ただこのバンド、初見でしたのでそのようなことを言える立場じゃないと思いますのでこのあたりで。

それからしばらくあってPapa Roachの登場。Suck Downと比べると迫力があって、様になってました。そういう面ではSuck Downは前座としての役割をきっちり果たしていたと思います。 Papa Roachのメンバーの第一印象は育ちが良さそう、でした。小奇麗にしてるって感じで。

ボーカルはなかなか、おもしろい行動が目立っていまして。ミネラルウォーターのペットボトルを合計十本ほど客席に投げていました。あのペットボトル群は給水目的ではなく、客を煽るためにあったようです。それとマイクを額に叩き続けていました。サディスティックでした。だけど自分に対しては自虐的であっても客に対してはすごく良心的な行動が目立ちます。自分に厳しく、他人には厳しく、です。ダイブしてくる人を助けたり、自発的に客と触れ合ったり。それとバスケットボールのユニフォームみたいなメッシュの服を着ている人は優先的にステージに上げて肩を組んだりしていました、理由が分かりません。

ライブの感想として、へヴィロックはもう辛いと感じるようになってしまっているよう、といったところ。家にいて、ふとヘヴィロックなんて聴いてみようと思いコンポにCDを入れて聴き始めて、すぐにやめてしまうように、このライブ自体も最初の数曲は悪くないなんて感想だったのに、すぐにもういいといった気持ちになったということです。ただPapa Roachも初見でしたのでこのあたりで。


■2002/10/03

Shine On You Crazy Diamond

いつも通学する時に通る駅の切符売場で刺殺事件があったみたいです。僕が通学のため、事件場所を通過した時間帯のちょうど一時間後だったみたいで。事件後はフロアに血が飛び散っていたそうです。

帰宅の時には事件現場は何も無かったかのように、血は拭き取られていて。それから柱を背中に、地面に座り込んで携帯電話を触っている人が何人もいて。


■2002/10/05

Frustration In My Blood

早朝に起床、そのままチケット売場に並んでました、ナンバーガールのチケット取るために。起きた時間が時間だったので相当前のほうに並ぶことができました。これでチケットは確保できたと思いつつ、本を読みながら、居眠りしながら、チケット発売の時間まで待っていました。

途中で酩酊の友達も来たりしてくれて世間話なんかもしたりして。チケットは一人四枚までなんて情報を聞いていたので、友達に来てもらったのですけれども、実際は何枚でも取れるということで、その友達になんで自分が来なきゃいけなかったのか、みたいなことを言われました。知らん俺は知らん、傍観者。なんてって。

そうしてチケットの発売時間となりましたけれども。あれ、僕の前に並んでいた内向的な感じの二人組み。彼らは自分達の分の二枚のチケットを買おうとしていたらしかったんだけれども、オペレータが一枚なら取れましたけれど、なんて言ってたので、その時点で僕はチケットを取れるわけも無く。開始わずか一分で完売した模様、売り切れました。

その内向的な二人が一枚のチケットをどのようにするのかを頭の中で思い浮かべます。彼らは両方内向的な感じだったもの、もしどちらかがそうでなければそっちがライブに行くのだろうけれども、実際は両方内向的な感じだったから、お互い譲り合いになるのかしら。ちょっと楽しくなってきます。そんなことを考えている横で友達は、酩酊にも関わらず早朝から並んだ意味が無いみたいなことを言っていました。知らん俺は知らん、傍観者。帰りの電車は殺風景。


■2002/10/06

Sick Of Goodbyes

『メメント』を見ました。10分ごとに記憶していることを忘れてしまう主人公が妻の復讐をする、なんて感じの映画で、詳しくはインターネットを使うなりして調べてみてください。

この映画は、10分ごとの映像を未来から過去へと進んでいくというアイディアで作られていますので、頭を使います。しかしながらあのラストシーン、映画の流れから行けば始まりのシーンですか、を見たときにこのアイディアの必然性を感じました。これが普通の時間の流れだと、これほど衝撃は受けていないと思います。それと、主人公に殴られた女がしばらく外に出て、私を殴った男を殺してきてなんてことを言うシーンも、衝撃でした。奇抜なアイディアなもんで、それだけで映画になりそうなもんですけど、それだけではないのです。この映画の本質はそのアイディアに無いところがすごい。

この主人公は、自分に嘘をつけばそれが真実になるのです。写真とメッセージにそのように書くだけで。他人には散々良いように利用されて、でもその利用されてるのさえもちろん忘れてしまう。そもそも現在の自分でさえ過去の自分に振り回されて、利用されているのですから。

関係ないですけれども、記録と記憶は違う、なんてセリフ。京極夏彦の姑獲鳥の夏を思い出したり。


■2002/10/07

Outside The Gap

日常生活において違和感を感じる、なんてことがしばしばあります。違和感を感じるということは、なにかしら狂っていることがほとんど。僕は違和感を感じると、すごく胸がざわざわして嫌な気持ちになります。

その違和感。今日は朝に洗面所で洗顔をしている時に感じました。ざわざわ。なにかが狂っている、そう思いましたがすぐには気付かなかったので、そしてすぐに家を出ないといけなかったので、違和感があったのにも関わらず洗顔を続けました。洗顔剤を湯で溶かし、湯で洗顔剤を数回、洗い流しました。そして洗顔が終わり湯を止めようとしたときに気が付いたのです、狂気の源に。普通は青のひねるところが水で、赤のひねるところが湯なのに、逆になっていることに。青のひねるところをひねると湯で、赤のひねるところをひねると水だったのです。狂気の源がこんなことだったなんて、少し笑ってしまいました。それから少し良い気分で学校へと急いだのです。

秋になって夜は少し肌寒く感じるようになってきました。家に帰って、手を洗おうと洗面所に行き、湯で手を洗いました。洗おうとしました。気付くと赤のひねるところをひねって湯を出しているのです。普通に赤のひねることろをひねると湯が出るのです。そうすると朝に感じた違和感はなんであったのでしょうか。

なるほど、狂っているのは自分でした。ざわざわ。


■2002/10/10
Everyone Is My Friend

大学のグラウンドでフットサルをやっていました。それで、まあフットサルは二時間弱ぐらいで終わったのです。なぜ二時間弱で終わってしまったのか、それはその場にいたサッカーをしてて人達からいっしょにやりませんかというお誘いを受けて、サッカーをやることとになったからで。

それでそのお誘いを受けた人達の中に留学生らしき外国人が二人。彼らの名前を仮にファックブラザーズさんとでも致しましょう。試合の開始前に、こちらのメンバーが少ないということで、彼らファックブラザーズさんの片方がこっちに参加してくれることになったのです。もう片方は見学していました。

いざ試合が始まりますと、あちらはフットサルではなくサッカーをしているメンバーなのでサッカーの試合をすると全く相手にならないのは、先のジェロム・レ・バンナとゲーリー・グッドリッジとの一戦を見ていた方なら容易に理解できると思います。この例を挙げますと、それではアーネスト・ホースとボブ・サップとの試合結果はどうだったのか、ということになると思います。いえいえ、その例を挙げるということは、僕達のフットサルのメンバーがボブ・サップ並の強さをもっているということを意味しているのでしょう。やあ、僕達はボブ・サップではない。

それで、試合には負けたけはしたけれども、ファックブラザーズさんの活躍、途中からもう片方も入ってくれて、でそれなりに良い試合をしたのです。異国の人と一緒にスポーツをするのは、なかなか良いものだと思いました。帰りにファックブラザーズさんが片言で、アリガト、と言ってくれたことからも、良い経験をした一日だなと感じたのです。残念なのはファックブラザーズさんの名前を聞けなかったことです、でも来週も来るかもみたいなことを言ってたので来週にでも聞きたいなと思います。そうしないと、いつまでたっても、彼らは自分の中ではファックブラザーズのままだから。


■2002/10/12

Chain Reaction

ふと単語が思い浮かぶことがあります。今日はテレビを見ていてミジンコの形状が出てきたときに、ケンミジンコという単語が思い浮かびました。ミジンコの形状はある程度覚えていますけれども、ケンミジンコの形状はさてどのような形状をしていたのだろうと思い、インターネットで調べました。

インターネット、それは情報の貯蓄庫。それを利用すれば、容易にケンミジンコの画像なんか出てきます。僕も多分に漏れないで容易にケンミジンコの画像を見つけることができました。

ケンミジンコの画像を一見した瞬間、驚愕。これほど気色の悪い生物でしたでしょうか、ケンミジンコとは。その姿は醜悪、嫌悪そのものでした。それに比べて、ミジンコの形状には愛おしさがあります。なるほど、なぜケンミジンコではなくミジンコがメインストリームに踊り出たのか、理由がわかりました。やはり世の中、容姿が大切なのでしょう。今日は動物性プランクトンから現代の仕組みを教えてもらう一日となったのです。この世界の万物から学ぶべきことがある、そう思ったのです。


■2002/10/15

ドブネズミ

昼食のメニュー、ライス、麻婆豆腐、ほうれん草のおひたし。レジでそれらの食事に対価としての食事代を払い、おひたしに醤油をかけまして。

ほうれん草のおひたしの一切れを、箸で持ち上げた時に黒い大きなものが。小指の先くらいの大きさの黒い羽虫が醤油に塗れながらも、ばたばたと元気に羽ばたこうとしていました。

ほうれん草のおひたしに黒い羽虫が混入していたという旨を、店員に申しましたところ、すぐに代わりを持ってきますと言って、確かにすぐに代わりのほうれん草のおひたしを持ってきてくれたのですけれども、だからといって、そのまま代わりのほうれん草のおひたしを食べることが出来るほど、僕の神経は図太くはないのです。黒い羽虫が入っているという強いイメージがありますので、ほうれん草のおひたしを入念に調べました。羽虫は混入されていない。羽虫は混入されてはいない、のだけれども。鰹節に醤油が付着して黒くなっているものが、今にも動き出しそうで食べる気がしません。

だからといってこのまま食事を中断したままにしておくわけにもいけない、覚悟を決めてほうれん草のおひたしを口に運んだんですけれども、味が良く分かりません。人間の舌というものは、不安定なもので精神によって大きく左右されるものだ、と思いました。それから、気持ちの悪い口の中を潤すためにと思いまして、麻婆豆腐を口に運んだならば圧倒的に不味いのです。精神をやられていたとしても、正常であったとしても、圧倒的な不味さという味の感覚の前では、精神の影響など皆無に等しい、そう思ったのです。


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